8月下旬にブラジルの首都ブラジリアで、フリーソフトとe-政府(e-government、e-ガバメント)に関する国際会議(公式サイト、ポルトガル語)が開催されました。ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領がそのイベントで開会スピーチを行い、フリーソフトは政府と市民のつながりの向上に役立っていると指摘しました。
同スピーチでは、現在ブラジル文部省が進める4年計画のLinux導入計画についても言及されました。この計画は教育現場へのLinux導入に関する世界でも最大級の計画で、来年にはブラジル学校のうち93%にのぼる約7万校、合計80万台のPCにオープンソース・ソフトウェアがインストールされる計算となります。また、ブラジル政府は2003年からオープンソースの導入を積極的に進め、合計で3兆7千万リアル(約185兆円)のソフトウェア・ライセンス費を削減し、その費用を技術革新のために投資してきました。
また同国の計画・費用・管理省が管理するオープンソース情報サイトには約5万人のアクティブユーザーがアクセスし、そこで開発されたオープンソース・ソフトウェアの中には、5,500以上もの自治体で利用されているものもあります。
ブラジルのオープンソース活動について世界の注目が集ることで、インターネットでブラジルのサッカーについて検索する人よりも、ブラジルのオープンソースについて検索する人の方が多いのではと大統領は話しています。
コソボ共和国の首都プリシュティナで、同国内閣府もスポンサーに名を連ねるイベントが開催されました。同国エネルギー・鉱業省代理長官が講演を行い、今年から始まったe-ガバメント(e-governmnet)計画がスタートしていますが、納品物にはソースコードも添付するよう取り組んでいることを公表しました。
9月21日からアメリカで開催されるLinuxイベント「LinuxCon」の一環で行われるパネルディスカッションに、Linux開発者のリーヌス・トーバルズやUbuntu創設者のマーク・シャトルワースが招待されています。キーノートやディスカッションなど、今回のイベントは有償(一部無償)でストリーミング配信されます。
海上交通リスク分析ソフト(Webアプリケーション)「Safemed GIS」が近日オープンソース公開される予定です(2009年9月1日現在既に一部データが閲覧可能です)。このソフト(Webアプリケーション)は、地中海の地図上に2004年から2007年の間に取得された貨物輸送ルートや事故データを表示するものです。
韓国サムスンは携帯電話向けにLinuxベースのOSを開発しています。一方で、Blackberry、iPhone、Androidの販売拡大により携帯電話向けWindowsのシェアは10%弱に低下しています。
デンマーク公正取引委員会は、競争促進のためOpenOfficeなどいくつかのソフトがサポートするファイルフォーマットであるODFと、MS-Officeのみで利用できるOOXMLの両方を利用することを推奨する内容の文書を公表しました。
スペイン、グラナダ大学が神経系シミュレーション・ソフトウェア「>EDLUT(Google Code上、英語ページ)」をGPLv3ライセンスでオープンソース公開しました。同ソフトウェアの開発は、EUのロボット研究プロジェクトSensopacプロジェクトの一環で行われ、少なくとも他に三つのEU圏内の大学で利用されています。
多数のプロミュージシャンがMacを使って楽曲編集をしていますが、MacからUbuntu Linuxへ移行した例が紹介されています。詳細はリンク先のWebサイトをご覧下さい。
イギリスの地方自治体でのオープンソース利用に関するアンケート調査結果が「UKGovOSS」で公開されました。この調査は2008年11月から12月にかけて地方公共団体を対象に行われ、168の返答を得て集計したものです。
調査の結果、現在MS-Officeのシェアは95%であるものの、OpenOfficeにサンマイクロシステムズによるサポートを付加したStarOfficeも5%ほどのシェアを獲得しています。
アンケートを集計したところ、一般的にIT予算の30~40%を占めるライセンス費用がなくなることは魅力だが、組織上層部の理解が得にくいことが導入の障害になっているといった結果が出ており、Webサイトでの情報掲載はこれらの議論を活性化することが目的とのことです。
ロミオとジュリエットの舞台として知られるイタリア、ベローナのヴェローナ大学は合計4000台あまりのデスクトップPCのほぼ全てをオープンソースに移行させることを決定し、現在移行プロジェクトが進められています。移行プロジェクトは三つのフェーズに分けられ、3年かけて実施されます。
2009年1月にスタートした第1フェーズでは職員へLinuxやFirefox, Thunderbird, OpenOfficeの使い方についての講習を実施し、また各デスクトップPCでは既にそれらのソフトウェアを利用できるようになっています。2010年1月から、大学内部ではオープンスタンダード準拠のフォーマットでのファイル受け渡しを義務化します。最終段階の第3フェーズにあたる2011年1月からはデスクトップPC自体のオープンソースへの移行を行う予定です。

